貝よせの記 | ||||||||||||||||||||
木村孔恭 『貝よせの記』 木村孔恭(1736-1802)、別号・蒹葭堂、通称・坪井屋吉衛門は、江戸中期に大坂(大阪)で活躍した市井の文人で、「浪速の知の巨人」と呼ばれている。 蒹葭堂は、酒造業を生業とした豪商で、知蘭派文人の代表的な人物であり、博物学者、本草学者、蔵書家、コレクターとしても著名であった。博学多才で詩文書画に通じ、本草学を小野蘭山に学び、薀蓄を極めた。その広範な蒐集は、書籍のほか、地図、拓本、書画、古物、中国や西洋伝来の器物に及んだ。これらは、しかし金持ちの単なる道楽ではなく、あくまで学問研究の対象として活用するにあった。人との交際も好み、当時文人墨客にして京坂(京阪)に住む者、大坂(大阪)を過ぎる者は、決まって蒹葭堂を訪ねたといわれる。 本書は、蒹葭堂が貝の博物について記したもの。 |
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