Lettres physiques et morales : sur les montagnes et sur l'histoire de la terre et de l'homme adressees a la reine de la Grande Bretagne | ||||||||||||
ドゥ・リュック 『山岳および大地の形成について』 Jean-André Deluc (1727-1817) は、スイスの地質学者・気候学者。その家系はイタリアに由来し、のちスイスに移り住んだ。Deluc は、最初、研究よりも商業活動を主に行っていたが、破産してしまい、それからイギリスに移り、George III (George William Frederick, 1738-1820) の妃である Charlotte (1744~1818) の侍読として働いた。 Deluc は、地球は古く、大洪水はそれに比べて最近のことであるとした。また、川の作用によって地表の大きな形状が造られるとする James Hutton (1726-1797) の河川理論に反対し、多くの谷地形は河川を持たない等の理由から、河川と谷地形の大きさには何の関係もないとした。 気象学の分野でも、Deluc は重要な貢献をしており、著作の中で、測定機器類に対する貴重な指摘を行ったり、大気圧と高度の関係について示唆に富む意見を開陳している。 本書では、山の形成や人類の起源などについて記述がなされている。 |
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