Testacea Musei Caesarei Vindobonensis, quae tussu Mariae Theresiae Augustae | ||||||||||||||
ボルン 『ウィーン・マリア・テレージア帝国博物館所蔵の貝類カタログ』 ウィーンで自然史関係の著作が華々しく出版されていたまさにその黄金期に刊行された壮麗な著作で、貝類学においては最も著名な書籍のひとつである。当時のオーストリアの皇女、Maria Theresia (1717-1780)がウィーンに保持していた博物館には、多くの貝類が集められていた。彼女は、それら帝国のコレクションを、ハプスブルク家の援助のもと、豪華な仕立てで書物として刊行させたのである。Maria Theresia の指示を受け、この本の著者 Born は、現在はウィーン自然史博物館となっている博物館に収蔵されていた貝類からいくつかの標本を選択し、図版入りのカタログとして出版した。この一連の出版事業は、貝類学を含む当時の新しい科学の研究に大いに寄与することとなった。 当図書室所蔵の資料は、1780年の初版本で、300を越える貝、珊瑚等のきわめて美しい彩色図版を含む。図版とヴィニェット(扉の装飾模様)は、Fr. Fuxeder によるデッサンの後、版画家として著名な C. Schutz、J. Adam および C. Conti によって刻まれたものである。 |
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