Axel von Kronstedts Versuch einer Mineralogie : aufs neue aus dem Schwedischen übersetzt und nächst verschiedenen Anmerkungen vorzüglich mit äussern Beschreibungen der Fossilien vermehrt | ||||||||||||||||||
クロンシュテッド/ウェルナー 『鉱物学試論』 Axel von Kronstedt は、スウェーデンの博物学者で、鉱石からはじめてニッケルを精錬したことで知られる。 Abraham Gottlob Werner (1749-1817)は、ドイツの著名な地質学者・鉱物学者。鉄工所の監督官であった父親の影響で鉱物学に興味を持ち、フライブルクやライプツィヒで学んだ。1774年の在学中に出した最初の論文「鉱物の外部の特徴について」が認められ、母校フライベルク鉱山大学の教授となったが、教師としても抜群の力量を発揮し、その講義を聴講しようと、ヨーロッパ中から学生が集まった。中には、詩人の Novalis (Georg Philipp Friedrich Freiherr von Hardenberg, 1772-1801) などもいた。また、文豪 Goethe (1749-1832) と親交を結んでいたこともよく知られている。 1787年に出版された "Kurze Klassifikation und Beschreibung der verschiedenen Gebirgsarten" では、岩石を、始原石・成層石・火山石・沖積石に分類し、また、1791年出版の "Neue Theorie von der Entstehung der Gaenge, mit Anwendung auf den Bergbau besonders den freibergischen" では、鉱脈・岩脈の形成と性状、およびその調査法などについて述べた。 Wernerは、代表的な水成論者で、1770年代から80年代かけての地質学における紛れもない第一人者であり、Werner学派と呼ばれる一派を生むなど多大な影響力を持った。Humboldt (Friedrich Heinrich Alexander, Baron von Humboldt, 1769-1859) は、Wernerの弟子のひとりである。 また、鉱物学などに厳密な学術用語を取り入れたのも彼で、"Geognosie" という語を「地質学」の意味で用いたことでも知られる。 本書は、Kronstedt の試論を、Werner がスウェーデン語からドイツ語に翻訳し、増補したもの。 |
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
|