A voyage to the Pacific Ocean : undertaken by the command of his Majesty, for making discoveries in the Northern hemisphere : performed under the direction of captains Cook, Clerke, and Gore : in the years 1776, 1777, 1778, 1779, and 1780 | ||||||||||||||||||||||
クック 『クックの第3次世界航海』 James Cook (1728-1779)は、イギリスの航海者で、1768年から1779年まで、3回にわたって大航海を行った。Cook の航海は太平洋の地理的全貌を明らかにしただけでなく、寄港した各地の自然と人文を詳細に観察記述した最初の科学的探検航海として、高く評価されている。 本書は Cook の3回目の航海の記録である。これまで行ってきた2回の旅と異なり、3回目の旅は、南方探検の旅ではなく、一転して北極へ向かうこととなった。当時は軍事上の理由から、すぐれた北西航路の発見が急がれており、ヨーロッパから極東、とくに日本や中国にたどり着くために、北アメリカ大陸の大西洋岸を北上し、北極付近を通ってアリューシャン列島を抜け、太平洋に出る航路が求められていたのである。 Cook は、大西洋を南下し、喜望峰を回ってインド洋から太平洋に入り、ここで彼はサンドウィッチ諸島、すなわちハワイ諸島を発見した。一路北上し、カナダやベーリング海峡を探検。その後再度南下し、サンドウィッチ諸島に着くが、ハワイ島で事件に巻き込まれ、Cook は非業の死をとげた。慣例にならい、水葬に付された。 1779年、Cook なきあと、艦隊はハワイを離れてアリューシャン列島を回り、ベーリング海峡を通って、わずかに北極海に入った。そこでUターンしてカムチャッカ半島に立ち寄り、日本沿岸をかすめて、インド洋経由で故国へ向かった。 当図書室所蔵資料は、第1巻が初版で1785年の出版。第2~4巻が第2版で1787年の出版。 |
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