The voyage of the Vega round Asia and Europe : with a historical review of previous journeys along the north coast of the Old World | ||||||||||||||||
ノルデンシェルド 『ヴェガ号航海誌』 英語訳第1~2巻 Adolf Erik Nordenskiöld (1832-1901)は、フィンランドのヘルシンキでスウェーデン語を母語とすつ旧家に生まれた。大学卒業までそこで過ごし、それからはスウェーデンに移住し、市民権を獲得。後、スウェーデン王立自然史博物館鉱物部門の責任者となった。 1858年、1861年、1864年に、ノルウェー北方の北極海に浮かぶスバールバル諸島の調査に参加し、1868年には人跡未踏の地点まで到達、北極探検家として名声が高まった。 1878年7月、スウェーデン国王およびスウェーデンやロシアの富豪たちから援助をとりつけ、捕鯨船を改造し、蒸気と帆で航行できるようにした「ヴェガ号」で、シベリア北岸航海へ旅立った。同年8月にはアジア最北点のチェリュースキン岬に到着。この岬を通るのは、ヴェガ号が最初である。1878年の冬、ベーリング海峡から120マイルのところまできて凍った海に行く手を阻まれ停滞を余儀なくされたが、この機会を利用してこの地域の学術調査を行い、チュクチ族と交流する機会をもった。翌1879年7月、ようやく船が動けるようになってから、わずか2日で太平洋に出た。探検隊が目指す日本の横浜に到着したのは、1879年9月2日のことであった。ここからスウェーデンへ電信で、世界が3世紀かけて挑戦していた「北東航路」(シベリアの北岸を経て日本へ至る海路)の航行に初めて成功した旨報告している。 当図書室所蔵資料は、1881年に出版された英語訳の2巻本と、1885-1885年に出版された豪華なフランス語訳の同じく2巻本(No. 250)であり、モノクロ版画による各地の風俗や事物を多数含む。 |
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